4 WES-T 建物診断
WES-T建物診断で建物の状態を確認し、安心な売買ができます。
なぜ建物診断をするの?
これまで中古住宅の売買が少なかった理由は、引渡し後に、雨漏りやシロアリ被害のような欠陥が発見されるリスクがあり、売主も買主も不安があったからです。
この不安を解消するために、事前に建物診断を行い、できるだけ瑕疵保険に加入しておきます。
WES-T建物診断とは
宅建業者が日程調整をして、建物検査会社が瑕疵保険適合検査を行います。適合すれば、「インスペクトハウス」に認定されます。
不適合でも、問題点が明らかになるのでリフォーム計画も立てやすくなり、安心して購入できます。
図面や建物診断の情報はシステムに登録し、3年ごとに定期点検をします。
売主による検査の場合
事前に売主が検査をしている場合は、WES-T物件状況報告書を売主から買主へ提示します。
買主による検査の場合
売主が未検査の場合、売主の協力があれば、引渡し前に買主負担で検査を行い、瑕疵保険に加入することもできます。
以下の基本事項を満たす住宅は「点検済み住宅」として登録されます。瑕疵保険に加入できなくても、定期点検と修繕でしっかり建物を維持することで、将来の売却でも有利*になります。
□ 3年毎に定期点検を行い現況検査チェックシートを保存する
□ 住宅履歴情報を登録する
□ 点検結果に基づき維持管理・修繕をする
□ 設計図書または再現図面がある
□ WES-T物件状況報告書を作成する
□ 住宅に点検済みのラベル表示をしている
「点検済み住宅」の基本事項に加えて、次の①②いずれかの条件を満たす住宅は「インスペクトハウス」として認定されます。
① 既存住宅瑕疵保険への加入が可能
② 住宅金融支援機構フラット35中古住宅に適合
瑕疵保険に加入すると、万が一、欠陥があったときの修理費用を保険でカバーでき、各種税制上も優遇を受けられます。
また、定期点検と修繕でしっかり建物を維持することで、将来の売却でも有利*になります。
*WES-Tのネットワークでの売買では、「点検済み住宅」または「インスペクトハウス」の認定は、査定価格に反映されます。
WES-T建物診断+瑕疵保険+住宅履歴保管をワンストップで
WES-Tでは、建物診断、瑕疵保険、住宅履歴登録※をいっしょに申し込める暮らしのワンストップサービス商品「暮らすワン」をご提供しています。安心+保証のお得なサービスです。さまざまな無料サービスや地域密着型の会員特典も提供しています。
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瑕疵保険とは
建物の欠陥や不具合を瑕疵(かし)いいます。隠れた瑕疵(買主が知らなかった瑕疵)が引渡し後に見つかった場合、その補修費用が支払われる保険が「瑕疵保険」です。
工事代金のほかに、補修のための調査費用や補修工事中の仮住まいの費用なども保険金として支払われます。
瑕疵保険のしくみ
瑕疵保険の申込みや費用負担をするのは、売主と買主のどちらでも構いません。WES-Tに検査を申し込むと、瑕疵保険の登録事業者(住宅事業者、建物検査会社など)の建築士が訪問して検査を行います。
検査の結果、瑕疵保険に適合すれば、この登録事業者が被保険者となり、引渡し後の一定期間、隠れた瑕疵が 見つかったときは、買主からの補修の請求に対応します。万一、この登録事業者が倒産したときは、買主に保険金が直接支払われます。
保険期間と保険金支払限度額
保険期間:引渡しから1年(2年)または5年
保険金額:500万円または1,000万円
*保険期間5年の場合の保険金は1,000万円のみ
保険の対象となる部分
① 構造耐力上主要な部分が体力性能を満たさない場合(木部の腐蝕、シロアリ被害など)
② 雨水の侵入を防止する部分が防水性能を満たさない場合(屋根、開口部、外壁などからの雨水の侵入)
税制特例について
以下の税制特例の証明書として、瑕疵保険の保険契約付保証明書を活用することができます。
○ 贈与税の非課税措置
○ 登録免許税の軽減措置
○ 不動産取得税の軽減措置
○ 特定居住用財産の買換え等の特例
*上図は売主が個人の場合です。売主が宅建業者の場合は、宅建業者が被保険者になります。
どんな検査をするの?
外壁や基礎のひび割れ、傾斜、屋根の劣化、天井や壁の雨漏りの跡、シロアリ被害、給排水管の漏れや詰まりなどについて、人が通常の方法で立ち入ることができる範囲、床や天井の点検口から見える範囲で、目視で確認します。居住中の建物でも検査はできます。
設計図書、物件状況等報告書、設備表との照合もあわせて行います。